予定日超過からの計画入院〜陣痛促進〜緊急帝王切開の流れは、こちらの記事で紹介しています。
何かと話題になる「帝王切開」ですが、私の体験と気持ちをまとめておきます。
結論から言うと、色々な人のサポートのおかげで、私はポジティブな気持ちのほうが強いです。
ちょっとだけネガティブな気持ちもありますけどね…。
この記事の目次
緊急帝王切開が決定!
主治医の先生は、経膣でも行ける!と踏んでいたみたいなのですが、私の子宮口の開き方がイマイチ。
羊水も少なくなっている、ということで緊急帝王切開が決定しました。
時間は15時50分くらいでした。
そこからバタバタと手術の準備を周りのスタッフさんたちがしてくれました。
ものすごいスピード!
手術室の緊急予約時間が16時10分と聞こえてきたので、20分くらいで準備してくれたことになります。
手術にかかる書類に同意したり、点滴のルートを取り直してもらったり、剃毛したり、手術着に着替えたり、足に弾性ストッキングを履かせてもらったり。
帝王切開が決まってから、陣痛促進剤は中止となったのですが不規則に陣痛は続いていました。
私は陣痛逃しをしながら、看護師さんたちに身を委ねていました。
16時10分に手術室到着〜麻酔など
何だかんだバタバタしてもさすがプロのスタッフさん。
20分くらいで支度をして、私は車椅子で手術室に連れて行ってもらいました。
そこから私はベッド?手術台?に寝てしまったので、周りの風景はもう分からず。
麻酔は、体を丸めて、腰の部分に注射されました。
怖かったのですが、まあ痛いけれど我慢できる痛さ。
麻酔が効いてくると、陣痛も分からなくなったので体が楽になりました。
ベッドに寝て、何もしないで天井を見ている私。
これまでの不妊治療や流産したこと、流産の掻爬術を受けたこと、やっと妊娠したことなど走馬灯のように頭に浮かんできて、涙がこぼれてしまっていました。
やさしい助産師さんが拭いてくれて。
いま思うとちょっと恥ずかしい。
ですが、刻々と変わる状況に気持ちはジェットコースターのように動いてしまっていたのだろうな、と思います。
17時02分、息子誕生♡
17時02分に、おしっこと共に息子が誕生。
お医者さんには、「あ!おしっこしましたよ笑、元気ですよ」と言ってもらいました。
外界に出てきて、まずおしっこ。息子、マイペースww
息子は処置をしてもらって、私に顔を見せてくれて、助産師さんと共に保育器に入って病棟へ行きました。
パパが出迎えてくれたそうです。
赤ちゃんが出てきてからの母の処置
息子が行ってしまってからも、母の処置(お腹の縫合など)が続きます。
目の前にカーテンがしてあるし、私は相変わらずベッドに寝たきり。
どんな処置がされているかは分かりません。
ですが、全身麻酔ではないので、意識ははっきりしていました。
お医者さんたちの話も聞いていました。
ある若いお医者さんの変な話…。
「最近、神社にお祓いに行ったんですよぉ。」
私:なになに?!何かあったの?と思いながら、静かに聞いていました。
「姉夫婦の子どものご祈祷だったので。」
私:それってお祓いって言わないから!お参りだから!と心のなかでツッコミました。
…
先生の変な話を聞きつつ、手術は無事終わり。
記憶も定かではないのですが、手術が終わる頃には、足にじわじわ〜とした感覚が戻っていたように思います。
私が手術室から出てきたのは18時半くらいだそうです。
そこから入院していた元の病室へ。
麻酔は抜かれていましたが、痛みはなかったです。
初!授乳
23時くらいに、寝たまま初めておっぱいをあげました。
赤ちゃんが吸うという感覚が、思っていたより力強くてびっくりしたのを覚えています。
初乳は、キラッと出てきていました。
帝王切開直後の夜
術後の夜、少し痛みが出てきたかな?というレベルの痛みがあり、痛み止めのお薬を飲みました。
たぶん、私は帝王切開後も痛くなかった方。
自分で手すりにつかまりながら、体位変換してました。
寝返りまでするのは怖かったので、体重がかかる場所を自力で変えていました。
動いてもあんまり痛くなかったです。
帝王切開前の陣痛中から、飲み物は飲んじゃだめ、ということになっていました。
お医者さんが万が一の帝王切開のことも考えていたからだと思います。
術後ももちろん飲み物はダメ、ということで、本当にのどが渇いていました。
助産師さんに飲み物はいつから飲めるのか聞いたら「ガスが出たら大丈夫ですよ(^_^)」とのこと。
早くガス出て!と念じていました。
そうしたら、その夜のうちに初ガスが!
早速、助産師さんに報告して、飲み物を飲みました。
おならで嬉しかったことは初めてかもしれない。
術後、次の日のお昼には歩く!体を拭く!
朝ごはん=なし でしたが、昼ごはんから出てきました。柔らかめのご飯。
昼ごはんを食べるのに、ベッドをギャッジアップさせていました。
昼ごはんを食べたら、今度は立って歩いてみよう!と促されて、ベッドから立ち上がりました。
多少はお腹が引きつれましたが、あまり痛くなく立ち上がれました。
立ち上がって歩いたあとは、助産師さんに温かいタオルを用意してもらって体を拭きました。
もうそこからは、自分で動くことになり、トイレも歩いていきましたよ。
ベッドから起き上がる時が、多少お腹の傷が痛かったです。
なので、ベッドを良い感じのところまで背中側を上げて、体を自動的に起こしてから、手すりにつかまってベッドのヘリに腰掛ける。
そこから立ち上がる。
というような感じでした。
夫の記録によると、術後1日目から母児同室だったらしいです。
頑張ったな、自分。
でも、術後1日目の夜は、ナースステーションで預かってもらった気がします。
助産師さんが、3時間毎に授乳に連れてきてくれました。
術後2日目以降と傷の具合
術後2日目にシャワーが解禁。
これで全ての動作が解禁となりました。
ちなみに、切開したところの傷は、強力な「糊」でくっついていました。
なので、抜糸もなしでしたよ。
その強力な「糊」は、産後3〜4ヶ月くらいまで傷周辺に残っていました。
帝王切開を経験した私の気持ち
帝王切開は、何かと話題になりやすいですね。
私の気持ちとしては、赤ちゃんが生まれてきてくれた、という点で同じなのだから、方法に良い悪いなんてないと思っています。
ですが、帝王切開を経験したから持っている気持ちもあります。
出産という単語に違和感があった
出産した、という表現が最初はしっくりこなくて、取り上げてもらった、と言っていました。
帝王切開なので、美人のお医者さんが取り上げてくれたんだもの。
自分で産み落としたわけではない、という気持ちがありました。
今ではもう「出産」という単語を使うことに前ほど違和感はなくなりましたけどね。
夫や病院のスタッフさんたちに「お疲れさま!頑張ったね!」と声をかけてもらったのも、帝王切開をポジティブに受け入れることができたキッカケだと思います。
「お疲れさま!頑張ったね!」と言ってもらうと
「ああ、私、頑張ったんだ」と思えました。
経膣分娩へのあこがれ
私の場合、陣痛を体験できたので、それだけで儲けもの、と思うようにしていますが…
産道を通って赤ちゃんが出てくるときの感覚は分からないまま。
ないものねだりですが、経膣分娩してみたかったな、と思います。
ですが、1番重要なのは、息子が無事に生まれてきたことなので、帝王切開でも良いのです。
逆に、経膣分娩したら、帝王切開も経験してみたかった、と思うのかな?
色々体験してみたい私としては、思ったかもしれない。
帝王切開の傷を隠したい心理は、あるようでない
下着を傷の上まで上げる習慣が出来てしまっている気がします。
が、温泉に行ったときに、裸で堂々と歩いていました。
「あ、私、傷あったんだ」と温泉に浸かりながら、気づく感じでした。
なので、自分で思っているよりは、傷を隠したい心理はなさそうです。
いかがでしたか?
以上、マルミの帝王切開体験レポートでした。