卵アレルギーがあるのに予防接種できるの?
卵アレルギーが心配だから予防接種やめといた。
という話を聞いたことがあります。というか、うちの夫がそうなんです。
生後8ヶ月くらいに卵アレルギーが発覚し、予防接種は相談しながら接種したらしいのですが…
夫の母子手帳を見てみると空白だらけ!
約30年前くらいの当時、どれだけの予防接種が必要だったかは分かりませんが、ちょっと適当だった??と疑ってしまうほどの空白…。
卵アレルギーだったら、予防接種はできないのか?を調査してきました(・∧‐)ゞ
卵そのものを使って製造されるワクチン
卵に関係するワクチンというのは、鶏卵そのものを使って製造するワクチンとニワトリ胚細胞由来のワクチンの2種類があります。
まず、ワクチンを作るのに卵そのものを使用するワクチンには、インフルエンザワクチンと黄熱ワクチンがあります。
これらのインフルエンザワクチンと黄熱ワクチンは任意の予防接種になります。
(65歳以上の方や60歳以上65歳未満の方で呼吸器機能や免疫機能に障害がある方については、インフルエンザは定期接種になります。)
卵そのものを使用して製造するワクチンのうち、子どもの接種を検討するというとインフルエンザがメインとなってくると思います。
黄熱は、黄熱に感染する危険がある地域(海外)に行く前に接種が推奨されていて、基本的には検疫所で予約制で接種できるそうです。
黄熱に感染する危険がある地域は、下のFORTHというサイトの黄熱についてのページをご確認ください▼
ほとんどの方は、関係なさそうですねww
参 考黄熱について
卵そのものを使って製造するワクチンと卵アレルギー
まず、これらのワクチンを接種できない人というのが…
鶏卵を食べた後にアナフィラキシーを起こしたことがある人
です。
参考アナフィラキシーってなあに.jp
鶏卵を摂取して、短時間で全身性の強いアレルギー反応が出たことがある人は、インフルエンザも黄熱もワクチンを接種することはできません。
アナフィラキシーによって命の危険があるから、ですね。
一方、
- 卵アレルギー
- 卵白特異的IgE抗体が陽性
- 卵加工食品を食べても無症状
- アトピー性皮膚炎
- 気管支喘息
- アレルギー性鼻炎
があるというだけであれば、通常接種は可能だそうです。
詳しく、インフルエンザワクチンと卵アレルギーについて見ていきます。
インフルエンザワクチンと卵アレルギー
インフルエンザワクチンは、近年は高度な技術で作られていてほとんど鶏卵由来成分は残っていないそうですが、ごく微量の鶏卵由来成分は残ってしまいます。
この微量の鶏卵由来成分が原因でアレルギー症状が稀に起こることもあるそうです。
そのため、卵アレルギーがある人は、アナフィラキシーを起こしたことがなければ通常は問題なく接種できるのですが、接種するときは注意を要します。
インフルエンザにかかった時のリスク VS 卵アレルギーの程度やワクチン接種による副反応
のバランスを考えて、接種するかどうかを最終的な判断を医師が下す、ということになります。
私たちができることで予防接種に行く時に注意しなければならないのは、予診票をしっかり記入することです。
卵アレルギーに限らず、何らかのアレルギーが分かっている場合は、予診票のアレルギーの欄にきちんと書いておくことが大事です。
私たちが記入した情報に基づいて、お医者さんは判断をする、ということになりますからね。
ニワトリ胚細胞由来のワクチン
ニワトリ胚細胞由来のワクチンには、麻しんワクチン、MRワクチン、おたふくかぜワクチン、狂犬病ワクチンがあります。
しかし、卵そのものを使ってワクチンを作っているわけではないので、ニワトリ胚細胞由来のワクチンは卵アレルギーとの関連はないと言われているそうです。
そのため、卵アレルギーがあってもMRワクチンやおたふくかぜワクチンは接種できるんだそうです。
ワクチンに含まれている成分のうち卵以外の他の成分でアレルギー反応が起きることもあるので、やはり、アレルギーについて予診票にきちんと記載しておくことが重要です。
いかがでしたでしょうか?
アナフィラキシーを起こしたことがなければ、卵アレルギーの人でもほとんどのワクチンが接種できるようです。
しかし、アレルギーの程度によることもあるみたいなので、予診票をしっかり記入してお医者さんに自己申告することを忘れずにいたしましょう!