出産体験は十人十色で、同じ女性であっても出産1回1回で異なるものだと言われています。
私は途中まで経膣分娩コースでしたが、子宮口の開き方が悪く、途中で緊急帝王切開コースに変わりました。
今でも少し、下から産んでみたかったな〜という思いは残っていますが、帝王切開でも「お産」だったと受け止められるようになっています。
帝王切開の直後は「出産」というより「取り上げてもらった」という単語を使っていましたが、今はあまりこだわりがなくなりました。
徐々にですが、自分のお産を振り返って、肯定していく過程があったからだと思います。
この「お産の振り返り」についての情報をまとめておきます。
この記事の目次
お産体験の振り返り=バースレビュー
お産をした体験を振り返ることをバースレビューと言うそうです。
頭のなかで描いていた理想のお産と、実際のお産が違うものだったら?
…お産について否定的な感情が出てきやすくなります。
そこで、バースレビューを通して、お産を思い返して、自分が期待したり予想していたお産と実際に自分が体験したお産のギャップをなくしてく作業が必要になってくるのです。
自分のお産が良いものだった人も、バースレビューをすることで、お産がさらに良い思い出となるようです。
自分のお産について否定的な感情が残っていると
また、同じことが起こったらどうしよう?
次のお産のときに怖くなったり、同じような否定的な感情が出てきてしまうことも…。
そうならないためにもバースレビューが重要となるのですね。
バースレビューをすることで自己肯定感も高まるそうです。
バースレビューの方法
バースレビューは、お産体験を振り返ることなので、色々方法があります。
バースレビューの方法はどんな方法があるの?
バースレビューの方法は、これが良い!という決まった方法はないそうです。
助産師さんと振り返ったり、同じ時期にお産をした人たちとグループで共有したり…。
病院でする場合は、助産師さんと一緒にすることが多いと思います。
その他、バースレビュー・カフェなどでは、ママたちとグループで話し合ったり、自分たちの気持ちを表現したりするようです。
バースレビューの対象
全ての産婦さんが対象となります。
バースレビューの時期
バースレビューは、出産後48時間以内に実施すると良いと言われているそうです。
48時間ということは、出産後2日までということですね。
産後2日間は出産体験を想起しやすい時期で、自分でも話したい、体験したことを詳細に知りたい、という欲求が出てくる時期だそうです。
ですが、出産後すぐだけでなく、産後1ヶ月、半年後などにはまたお産に対する考えも変わってくるかもしれませんし、その後の様々な機会で振り返るのも良いかもしれません。
産後早期に病院でバースレビューの機会に恵まれなかった人でも、バースレビューのセミナーやバースレビュー・カフェがあるそうなので、身近にそういう場がないか探してみるのも一つですね。
バースレビューの効果は?
バースレビューの効果について、別記事にまとめています。
私のバースレビュー体験談
私の場合は、産院でのバースレビューはありませんでした。
個人的には、入院中に産後の振り返りをしたいなーと思ったのですが、病院で特にバースレビューの時間は内容で…。
自分から、助産師さんに「お産の振り返りをしたいです!」とも言えず…。
結局、退院してから夫に話を聞いてもらっていました。
私の場合さー、頑張ったら、経膣分娩出来てたのかな?
帝王切開になったけど、ダメだったのかな?仕方なかったのかな?
帝王切開になったから、産んだ!って胸張って言えないんだよね…。
など、夫と話しました。
それに対して、夫から、
- 否定的なことを言われなかった。
- 帝王切開でも、産んだってことには変わりない。「自信を持って良いんだよ!」
- 主治医の先生から聞いたことも教えてくれた。「お医者さんも、帝王切開を選択して良かったって言ってたよ。」
というように、言ってもらいました。
否定的なことを言われなかったので良かったのと、夫が主治医の先生から聞いたことも教えてくれたので、自分の考えと事実の摺り合わせが出来ました。
自分では記憶も曖昧になってくるし、お産についてお医者さんの感想なども聞いていなかったのですが、お医者さんの「帝王切開を選択して良かった」という言葉は安心材料になりました。
それを聞いたことで、私は自分のお産をさらに肯定出来た気がします。
参 考
小川朋子.総論:バースレビューの意義.ペリネイタルケア.2006,25(8),10-14.
東野妙子.バースレビューの方法.ペリネイタルケア.2006,25(8),15-19.
バースレビューではないのですが、管理人の出産レポートです。これもある意味、バースレビューの役割を果たしていると思います。
コチラ👉
ドラマ「コウノドリ」の自然分娩にこだわる妊婦さんの話からバースレビューを考えてみる
2017年11月3日放送のコウノドリ第4話で、トーラック(帝王切開後の自然分娩)を希望する妊婦さん(安めぐみ)が出てきました。
その安めぐみさん演じる妊婦さんが、何度も「自然分娩、自然分娩」と言っているのが気になってしまいました。
確かに、トーラックでは、子宮破裂のリスクがあるので促進剤を使えない。もうホントに自然に来る陣痛だけで出産する、というシーンでした。
でも、もし分娩の最終段階までいけたら、会陰切開だってしたかもしれないし、吸引分娩になったかもしれない。
それって、自然分娩って言えるのかな?と疑問に思いました。
下から(経膣で)産む=自然分娩、って言って良いのかな‥。
この「自然」という単語に、たくさんのイメージが入ってしまっている可能性があるな、と思いました。
だから、「自然分娩」という言葉が、何かとてもすごいものみたいに捉えられてしまっているのかもしれませんね。
経膣分娩、って無機質に言ったらダメなのでしょうかね?
経膣分娩でも、促進剤使う妊婦さんもいれば、会陰切開する妊婦さんもいるし、無痛(和痛)分娩を選択する方もいるから、ややこしいしダメなのかな‥。
それでも、下から(経膣で)産んでも、帝王切開で産んでも、産んだことには変わらないじゃないか!と思って見ていました。
私は、不妊期間が丸3年はあって、周りの人の出産に複雑な思いを抱いていました。
なので、ホントに、どういう産み方でも、産んだことには変わらないな―と最近は思うのです。
安さん演じる妊婦さんは、1人目の女の子の出産のバースレビューが出来ていなくて、それに加えて育児負担もあって、理想と現実のギャップがどんどん大きくなっていってしまったのかもしれません。
そう考えると、バースレビューってその後の子どものへの接し方にも関わってくる可能性があるし、もしかすると超大事なのかもしれないな、と思ったのでした。
産後のホルモン変化は甘くない
コウノドリつながりで、産後の気持ちについても少し。
確かに、産後のホルモン変化は、ホントに急で、私も病院で看護師さんの前で泣きました。
頭の中で、超恥ずかしい―、何で泣いてるの?と思う自分もいるのですが、どうしても涙が出てくるんです。
24時間体制の授乳に疲れるのですが、神経が休まらない感じで、眠りも浅い感じでした。
そういう時は、バースレビューをすれば良くなる、というものでもないと思います‥。(もちろん大事だと思いますが。)
ホルモン変化に対しては、自分なりのリラックス方法を見つけることも大事だと思いました。
こういう産後のブルーな感じの時に良い、ハーブティーやアロマオイルもあるようですよ。
ハーブティーの詳しい情報はこちら▶産後のイライラやホルモンバランスの乱れに
アロマオイルの詳しい情報はこちら▶心の揺らぎをそっとサポートするアロマオイル
私は、とにかく退院したかったので、退院が決まって気持ちが落ち着きましたよ。
でも、帰宅してからも、息子の泣き声には人一倍敏感だったなー。その敏感さも、徐々に落ち着いていきました。
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