出産のことを考えると緊張はするけれども、もう37週も過ぎたし、赤ちゃんに早く会いたいな、まだかな〜??
なぁんて、思っていた管理人は、陣痛がなかなか来ず、41週になって計画入院→誘発分娩をしました。
でもなぜか、入院予定日の夜中から前駆陣痛だったのかな、ゆるい陣痛が来た、という‥。
結局、誘発分娩→緊急帝王切開のフルコースでの出産でした。
出産体験記事も書いているので、良かったら読んでみて下さい。
さて、前置きが長くなりましたが、今回は、
「分娩7日間に妊婦が行った陣痛発来への取り組み」という論文を読んでみたので、私なりにまとめてみようと思います。
この記事の目次
陣痛発来のために世界的に有効とされているのは、卵膜剥離と乳頭刺激
世界では、コクランレビューという、信頼性の高い科学的根拠(エビデンス)が発表されています。
そのコクランレビューで、陣痛発来のために有効とされているのは、
卵膜剥離と乳頭刺激だそうです。
卵膜剥離というのは、俗に言う「内診ぐりぐり」のことですね。
「内診ぐりぐり」は、陣痛が来るようにお医者さんがしてくれているんですね。
内診ぐりぐりは、めちゃくちゃ痛いっていう体験談をよく目にするのですが、、私の場合は、子宮口が固く閉じていて、痛いっていう所まで、お医者さんの指が届かず、それほど痛くありませんでした‥。
担当の先生も37週過ぎてから毎週やってみてはくれていたのですが、なかなか届かないな―って言っていました。
乳頭刺激の方法というのは、実はこれ!といった方法が決まっているわけではないそうなのですが、
・1時間の刺激を3日間行う(=3日間で3時間)
・1日最低3時間の刺激を行う(=とりあえず3時間)
といった方法を試した研究があるそうです。
ここで、私なんかは、えーっ!!と驚いたのですが、めっちゃ長いこと刺激するんだな、ってことです。
一応、おっぱいが出やすくなるって聞くし、陣痛が来たら嬉しいなってのもあって、乳首マッサージを軽くやっていたのですが、ものの5分、10分の世界。
平均すると3日間で3時間も刺激しなければならなかったのか!と今更ですが思いました。
ただし、全ての妊婦さんが乳頭刺激をしてみたら良いって訳でもない!
という点には注意して頂きたいと思います。
念のため、産科医の先生に、乳頭刺激をしても良いか、確認しておいたほうが良さそうです。
日本で行われた調査の結果〜妊婦さんは何をしていたか?
37週以降に出産した女性を対象に、アンケート調査を実施された論文を読んでみました。
実は、読んでみたところ、分かりにくい箇所があって管理人なりにまとめているので悪しからず‥。
対象となったのは、37週0日を過ぎてから赤ちゃんを1人出産した女性でした。
結果は‥妊婦さんは分娩前7日間でどんなことをしていたか?
陣痛が来てくれたら良いなーと思って、何らかの行動を起こした方というのは、530人中491人でした。
92.6%もの妊婦さんが、何かしら実施していたということです。
その中で多かったのは、ウォーキング、スクワット、階段昇降、乳頭刺激でした。
でも、妊婦としては、陣痛こいこい!と考えずにする行動もありますよね。
その行動は、多かった順から、ウォーキング、乳頭刺激、スクワット、階段昇降、鍼灸指圧、下剤、性交でした。
下に表をまとめてみます。
実施人数が
多い順 |
陣痛来い!と
実施した行動 |
陣痛目的では
ない行動 |
1位 | ウォーキング | ウォーキング |
2位 | スクワット | 乳頭刺激 |
3位 | 階段昇降 | スクワット |
4位 | 乳頭刺激 | 階段昇降 |
5位 | 鍼灸指圧 | 鍼灸指圧 |
6位 | 性交 | 下剤 |
もちろん、何にも実施しなかった妊婦さんもいて、その方々は、経産婦さんが多く、平均すると2回の出産経験がある妊婦さん達でした。
何にも行動しなかった妊婦さん達は、41週までには出産していたそうです。(たぶん、たまたまそういう結果だと思います。)
私の知人で、2回の出産経験がある方で、2回とも41週くらいで出産した方は、3回目も41週過ぎての出産だったそうですし、経産婦さんでも41週過ぎることはありますしね。
世界で有効とされている「乳頭刺激」は?
どんな目的であれ、乳頭刺激をしていた妊婦さんは全体の55.8%だったそうです。
ですが、陣痛を促すことを目的として乳頭刺激をしている妊婦さんは、全体の17.5%と少なめでした。
私が考えたように「産後おっぱいがすぐ出たら良いなー」と考えての乳頭刺激をしていたのかな??と勝手に推測しています。
陣痛が来るために行う乳頭刺激の方法として、研究で有効とされている
3日間で3時間以上 乳頭刺激を実施していたのは、たったの2名だったそうです。
世界的に信頼性の高いコクランレビューで言われている、乳頭刺激を
・1時間の刺激を3日間行う(=3日間で3時間)
・1日最低3時間の刺激を行う(=とりあえず3時間)
ことを実施している妊婦さんはとても少ないということです。
何回も書きますが、全ての妊婦さんが乳頭刺激をしてみたら良いって訳でもない!
という注意点もあるので、世間的に浸透していないのかもしれません。
ローリスク妊婦(※)さんは、乳頭刺激をしても良いそうですが、ハイリスク妊婦さんは慎重に考えたほうが良いそうです。
乳頭刺激をする際は、念のため、産科医の先生に、乳頭刺激をしても良いか?確認しておいたほうが良いと思います!
※ローリスク妊婦:医学的疾患のない妊婦さんで、かつ、妊娠に伴った疾患がない妊婦さん。
ウォーキングやスクワットといった運動は有効?
妊婦さんにオススメの運動として、ウォーキングやスクワット、階段昇降ということはよく耳にします。
私も、産院で「歩くのは良いよ―」と聞きました。
では、ウォーキングやスクワットといった運動は、出産にどう影響するのでしょうか??
実は、妊婦さんのする運動が陣痛発来にどういうふうに影響しているかは明らかにされていない
陣痛こいこい!!と思って、ウォーキングやスクワット、階段昇降をしている妊婦さんは多いのですが、どのようなメカニズムで陣痛が起こりやすくなるのかは、まだ分かっていないそうです。
でも、上記の研究結果によると、ローリスクの初産婦さんを分析してみたところ、
ウォーキングを中等度の運動強度(※2)で1日最低50分以上、分娩前7日間の合計で300分以上実施した妊婦さんは、分娩誘発するケースが減っていたそうです。
※2 中等度の運動強度:運動していて、楽だな、ややきついな、と感じるくらいの程度。かなり楽だな、反対に、きついな、かなりきついな、という程度は中等度の運動強度ではないそうです。
1日最低50分以上のウォーキングというのは、2回以上に分けてもOK。
7日間で計300分以上なので、1日50分のウォーキングなら6日、1日60分のウォーキングなら5日実施する、ということになりますね。
とすると、結構歩くのね‥。
私は、出産予定日のあたりは、昼寝ばっかりしていました。お腹も重くて、動くのが大変でしたので‥。
そして、暑い季節になるところだったので、ウォーキング中に熱中症になって倒れるほうが心配だわ、と言い訳をつけて、あまりウォーキングしませんでした‥(苦笑)
歩いてみようかな、という妊婦さんは、妊婦健診時にお医者さんに確認して、脱水や熱中症、急な体調の変化等に気をつけてくださいね!
スクワットをすることはどうかな?というと、予定日超過でも自然に陣痛が来た妊婦さんは、スクワットを7日間合計30分以上実施していた方が多かったそうです。
私も、7日間合計30分くらいは、マタニティヨガをしていたような記憶があります。
私が購入したヨガ本は「DVDつき 安産マタニティ・ヨガ―1日20分 おうちがヨガスタジオに」です。
この本の中に、妊婦さん用のスクワットが出ていたので、DVDを見ながらやっていました。
結構きつくて、お尻〜太ももにかけて、ちょっとは筋肉がついたと思います。
注意⚠妊婦さんの運動
妊婦さんが安全に実施できる運動量というのは、まだ明らかにされていないそうです。
何事もやり過ぎは注意です。
妊婦健診でお医者さんに相談してから運動するのが良いと思います!
まとめ・陣痛を起こすのに試したい行動
妊婦さんが陣痛来い!と思って、自分で行える行動としては、乳頭刺激、ウォーキング、スクワットがあるようですよ。
妊婦健診でお医者さんに相談してからお試ししてみて下さい。
赤ちゃんに会えるまで、安心・安全なマタニティライフをお送りくださいね♡
あと、自分では出来ないけれど、お医者さんがしてくれる内診ぐりぐりも、陣痛が起きやすくなるようですよ。
陣痛を起こすのに試してみて欲しい行動
・乳頭刺激(乳首を刺激)
・ウォーキング
・スクワット
参 考
高畑香織. (2015). 分娩前 7 日間に妊婦が行った陣痛発来への取り組み. 日本助産学会誌, 29(2), 251-261.