1歳5ヶ月の息子ですが、突如として、突発性発疹にかかりました。
突発性発疹って、0歳児がかかる病気だと思っていたので、息子は1歳になったし、もうかからんのかな?と思っていた矢先でした。
突発性発疹という名前だけど、突発性の発疹から出始めるわけじゃない。まずは、高熱。解熱後に発疹が出るんですよね。
突発性発疹ってネーミングって合ってない気がする・・(^_^;)
解熱後に発疹が出るまでは、小児科医も「風邪としか言えないかなぁ」ということでした。
息子は、3日間座薬を使って高熱を抑えながら、4日目にして解熱、発疹が出始めました。
突発性発疹について情報をまとめておきます。
この記事の目次
突発性発疹って言っても最初は発疹からじゃない!突然の高熱から!1歳の子の体験談
朝は元気に保育園に行っていたのですが、10時に保育園からお迎えお願いします、と電話がかかってきました。
息子は、最初は機嫌よく遊んでいたけれど、急にグズグズし出して、お熱を測ってみたら38℃台の高熱が出始めた、とのことでした。
鼻水とか咳とか、機嫌が悪いとか、そういった兆候は全くなく、ホントに、突然、お熱が出てきたのでビックリでした。
家に帰ると38.6℃と更にお熱が上がったので、座薬を入れて様子を見ていたのですが、夕方、座薬が切れる頃にまた高熱に。
かかりつけの小児科さんに行きました。
先生から言われたことは、こんな感じでした👇
息子さんは、突発性発疹にかかったことはありますか?
まだないんです。
もしかすると突発性発疹かもしれません。
ですが、今のところ、発疹が出ていないので「風邪」としか言えないです。喉はちょっと赤いです。
治療としては、解熱用の座薬を使って下さい。それ以外は特にありません。
2〜3日しても熱が下がらなかったり、発疹が出てきたりしたらまた来てください。
分かりました!
そして、座薬を使いつつ、高熱をコントロールしながら様子を見ていたのですが、3日間は高熱を繰り返しました。
座薬を入れて→しばらくすると熱が下がって→お部屋遊び&少量の食事(お粥やリンゴジュースなど)→また熱が上がってくる→高熱に‥
というサイクルでした。
ようやく4日目にして、座薬なしでも熱が下がって来たと思ったら、今度は熱がないのにグズグズ。
お腹に発疹が出始めました。4日目に再度、小児科へ受診しました。
お腹に発疹が出始めましたね。
38〜39℃くらいの発熱が数日続いて、熱が下がってきた頃の発疹なので、突発性発疹でしょう。
これから2〜3日で発疹が強く出てきて、それに伴って機嫌が悪くなります。
発疹は、ここ数日は続くと思われますが、特に治療は必要ないです。時間が経つと、徐々に消えていきますよ。
はい、分かりました。
(心の声)熱が下がったと思ったら、まだ機嫌悪くなるんだ‥。結構長いなー‥。
こんな具合で、2回目の受診は終了しました。
突発性発疹の機嫌の悪さは尋常じゃなかった!!
息子は小児科の先生が言っていたように、夜中に超機嫌が悪くて起きちゃいました。
暴れて抱っこできないくらいで、初めて体験する機嫌の悪さ‥。
心配になって、夜中に1時に#8000に電話しちゃいました(^_^;)
突発性発疹は、とても機嫌が悪くなるのが特徴とも言える病気です。
お部屋を変えたり、環境を変えても1時間以上泣き続けるようでしたら、救急にかかったほうが良いかもしれません。
1時間くらい様子を見てみて下さい。また何かあったらお電話くださいね。
初めて、#8000の小児救急電話相談に電話しちゃったわけなのですが、管理人は取り乱し気味。
でも、相談員さんは冷静に質問してくださって、かつお答えしてくれたので、とても安心できました。
その後、大好きな「いないいないばあっ!」の録画を見せて、落ち着いてくれました。そして朝まで寝てくれました‥。ホッ。
突発性発疹の医学的な定義とは?
国の「感染症法」という法律で定義されている突発性発疹の情報をまとめておきます。
感染症法では、「突発性発しん」と書かれています。
突発性発しん | |
定義 | 乳幼児が、ヒトヘルペスウイルス6、7型の感染による突然の高熱と解熱前後の発疹をきたす疾患。 |
臨床的特徴 | 乳幼児期、特に生後半年〜1歳半の間にかかることが多い。 5歳以上で突発性発疹にかかることはまれ。 突然、高熱で発症、不機嫌で大泉門の膨隆をみることがある。 咽頭部の発赤、特に口蓋垂の両側に強い斑状発赤を認めることがある。 軟便や下痢を伴うものが多く、発熱は3~4日持続した後に解熱する。 解熱に前後して小さな紅斑や紅色丘疹が出現し、散在性、時に斑状融合性に分布する。 発疹は体幹から始まり上肢、頚部の順に広がるが、顔面、下肢には少ない。 発疹は1~2日で消失する。脳炎を合併することがある。 |
診断 | 1. 突然に発熱し、2~4日間持続する。 2. 解熱に前後して体幹部、四肢、顔面の発疹が出現する。 臨床的特徴が出ている小児が、1.と2.を満たした場合に、突発性発疹と診断される。 |
先ほど書いた、我が家の息子の体験談でもあるように、解熱前後に発疹が出てくるまでは「風邪」としか言えないのが突発性発疹です。
突如として、発疹が出てくるわけじゃないのが、ネーミングいまいちな感じだなぁと思っちゃいます・苦笑
突然に発熱し、2~4日間持続し、解熱の前後で発疹が出てくる病気
と覚えておきましょう!
突発性発疹の原因となるウイルスは?突発性発疹にかかるのは1回だけ?
突発性発疹の原因ウイルスは、ヒトヘルペスウイルス6、7(HHV‐6、HHV‐7)であることが多い。
HHV‐7 はHHV‐6 よりも遅れて感染する傾向があるため、HHV‐7による突発性発疹は臨床的には2度目の突発性発疹として経験されることが多い。
ということは、突発性発疹は2回かかるかもしれない、ということなので、ちょっと覚悟しておきましょう(^_^;)
突発性発疹の原因ウイルスは長い間不明だったそうなのですが、1988 年に山西先生らによってHHV‐6であることが証明されたそうです。
さらに、1990年に新しく発見されたHHV‐7も、初めて感染した際に、突発性発疹を生じさせることが1994 年に報告されています。
突発性発疹にかからない子もいるの?何歳でかかりやすいの?
国の感染症調査によると、報告症例の年齢は0歳と1歳で99%を占めており、それ以上の年齢の報告は稀である。
突発性発疹の原因ウイルスのHHV‐6、HHV‐7 の血清疫学調査からは、2~3歳頃までにほとんどの小児が抗体陽性となることが判明しており、不顕性感染は20~40%と報告されている。
ママから赤ちゃんに移行した抗体がなくなる生後6ヶ月頃から、突発性発疹にかかる子が増えるそうです。
2〜3歳までには、ほとんどの子どもが突発性発疹の感染を経験するそうですが、20〜40%の子は、症状が出ないまま終わることもあるそうです。
ほぼ全ての人が、突発性発疹のウイルスに感染したことがあるということになります。
突発性発疹の流行時期は?
突発性発疹は、1年を通じて報告される数は一定しているそうです。
年によっては多くなることもあるそうですが、インフルエンザやノロウイルスなどのように季節性はないそうです。
というのも、突発性発疹の感染経路に特徴があるからだと思います。感染経路については、次で説明しますね。
突発性発疹の感染経路は?
突発性発疹の原因となるHHV‐6、HHV‐7は、初感染以降は潜伏感染状態となり、断続的に唾液中から排泄されます。
現在のところ感染経路としては、唾液中に排泄されたウイルスが経口的あるい は経気道的に乳児に感染すると考えられています。
子宮頚管粘液からウイルスDNA が検出されるという報告もあって、出産時にの感染も感染経路の一つである可能性がある。
一方母乳については、感染経路として否定的です。
初感染時の潜伏期は、1950年Kempeらの報告により約10日と推定されています。
少し前で書いた通り、赤ちゃんの周りの大人のほとんどが、突発性発疹のウイルスに感染したことがあるということになります。
そして、その大人の唾液にウイルスが入っているので、周りの大人から感染することが多いそうです。
突発性発疹のウイルスの潜伏期間は約10日
インフルエンザやノロウイルスと違って、ほとんどの赤ちゃんが周りの大人から感染することになる突発性発疹。
ということは、予防する、ということはできませんし、ママからの移行抗体が消失する生後6ヶ月以降は、いつ感染してもおかしくない状況になります。
ということで、潜伏期間は一応ありますが、特に覚えておく意味はないかな、と個人的には思います。
突発性発疹の治療方法は?
通常、予後良好のため、対症療法にて経過観察するのみです。
特に、突発性発疹に効くお薬というのはないそうです。
我が家では、発熱時の座薬のみ使いましたよ。
日にち薬でおさまっていく突発性発疹ですが、まれに脳炎、脳症、劇症肝炎、血小板減少性紫斑病など重篤な合併症をおこすことがあるそうなので、子どもの状態の変化には注意しておくのが重要だと思います💡
参 考
厚生労働省
国立感染症研究所 突発性発疹とは