歯みがきの度にえずいてつらい‥妊娠期の口腔ケアと虫歯・歯肉炎の体験談

歯みがきの度にえずいてつらい‥妊娠期の口腔ケアと虫歯・歯肉炎の体験談

虫歯

現在、第二子妊娠中で、ちょうど中期から後期に入るところです。

そして、ここ数日、食事中に歯がツキーンと痛くなることがあり、歯医者に行ってみたところ、親知らずの虫歯が発覚しました。

実は、第一子妊娠中も、歯医者に通っていました。

第一子の時は、歯茎が腫れて、歯周病の一歩手前の歯肉炎でした‥。

妊娠期間中、歯医者さんに通わざるをえない管理人‥。

妊婦の口腔ケアについて調べてみました。

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なぜ、妊娠中の歯周病が怖いのか?

それは、妊娠している女性が歯周病にかかっている場合、生まれてくる赤ちゃんが2,500g未満の低体重児になりやすく、早産になりやすいというリスクがあるからです。

歯周病にかかっていると、どのくらいの確率で低体重児や早産のリスクが高くなるかというと‥

歯周病にかかっている妊婦から

早産で低体重児が生まれるリスク=2.83倍

早産になるリスク=2.27倍

低体重児が生まれるリスク=4.03倍

こんなにリスクが高くなってしまうんです。

無事に生まれてきてくれることを日々祈っている妊婦としては、とても怖い数字です。

歯肉炎が進行すると歯周病になる!妊娠性歯肉炎にも注意が必要!

歯周病

管理人が、第一子妊娠中にかかったのは、「妊娠性歯肉炎」です。

なぜ、「妊娠性歯肉炎」も注意をしたいかというと、歯肉炎は、歯周病の一歩手前の状態だからなんです。

歯肉炎の内に、歯磨きをしっかりしたり、歯石を取り除いたりというケアをすることで、通常の歯茎の状態に戻すことが出来ます。

でも、一旦歯周病になってしまうと、悪化することは防げるそうなのですが、骨が溶けてしまうと、元の通常の歯茎の状態に戻るということは難しいそうなのです。

『歯周病』がどんな病気かと言うと、歯を支えている骨と歯ぐきが溶けてしまう病気です。

歯周病の治療をする事は、もちろん出来ますが、歯周病で溶けた骨は、基本的には元には戻らないのです。

歯周病の治療とは、あくまで、これ以上歯周病を進行させないように歯ぐきの周囲の原因を除去して今の骨の状態を維持することなのです。

引用:葉の寿命をのばす会 歯周病の治療について

できるだけ歯肉炎にならないにはこしたことはありませんが、もしなってしまったら、歯肉炎の内に、適切な治療をして、歯周病を予防する必要があります。

管理人の妊娠性歯肉炎の体験

ある日、歯磨きをしていると、前歯の歯茎が赤く腫れているのに気づきました。

ちょうど妊娠中期〜後期になる時でした。

(って全く、第二子妊娠中で、虫歯が発覚した時期と同じです。)

赤くブヨブヨした歯茎に衝撃を受けて、すぐさま歯医者さんに行くと、「妊娠性歯肉炎」と診断されて、歯磨き指導を受けました。

しっかり歯を磨くようにして、幸い、歯周病には進行しなかったのですが、妊娠するとお口の環境が悪化しやすいということを身をもって知りました。

妊娠性歯肉炎、見た目も悪いですからね‥。

妊娠性歯肉炎がある間は、なかなか恥ずかしくて、口元を隠して話したりしていました。

妊娠すると虫歯にもなりやすい

虫歯

妊娠すると、歯肉炎・歯周病になりやすいだけでなく、虫歯にもなりやすいそうです。

管理人の妊娠中期〜後期にかけての虫歯体験

それまでも、酸っぱいものをを食べた時に、歯がしみる感覚がありました。

知覚過敏かな?と思っていたのですが、2日連続で、食事中に歯がツキーンと痛くなることがあり、心配に思って歯医者さんに行きました。

ちょうど妊娠中期〜後期になる時でした。

(って全く、第一子妊娠中の、妊娠性歯肉炎が判明した時期と同じです。)

歯医者さんに診てもらったところ、きちんと歯が出きっていない親知らずの虫歯です、とのことでした。

私は、親知らずが横向きにはえており、歯茎から半分しか見えません。

奥の歯と歯の間に、食べ物が挟まりやすく、歯磨きもしにくい状態なのです。

先生から、

奥歯の磨き残しが結構あること、

磨き残しが原因で虫歯になって、歯に穴が開いていること、

でも妊娠中はあまり積極的な治療(レントゲンや抜歯など)は控えたほうが良いこと、

頑張って今の状態からの悪化を防ぐしかないこと、

歯磨きをしっかりするように!そうしないと、他の奥歯も虫歯になる!

ということを伝えられました。

結局、歯に詰め物をして虫歯治療は終了。

治療自体はあっけなく終わりましたが、これから出産〜授乳期まで、今の状態を保たなくてはなりません。

奥歯に時限爆弾を抱えているような気持ちになっています‥💣

時限爆弾

奥歯には虫歯という時限爆弾が‥。

前歯の妊娠性歯肉炎を体験しているので、歯茎の状態には気を使っていたつもりでしたが、今度は奥の歯が磨けていなかったみたいなのです。

歯が痛くて、ものを噛めないという体験は初めてでしたし、他の歯にも虫歯のリスクがあるということを聞いてショックでした。

しかも、第一子、第二子妊娠中の、ほぼおなじ時期に口腔状態の悪化を体験して、妊娠期の口腔ケアの重要性を改めて感じました。

妊娠中は虫歯・歯肉炎・歯周病になりやすい条件がそろう

妊娠中は、実は、お口の環境が悪化しやすいそうです‥。

一つずつ確認していきます。

まずは、健康なお口の環境はどんな環境なのでしょうか?

虫歯ができにくい!健康な口腔環境の3つの要因

虫歯の原因

むし歯は細菌糖質をもとに作り出す酸が歯を溶かすことで生じます。

唾液は酸を中性に近づけたり、溶けかけた歯を修復する役割を持ちます。

引用:e-ヘルスネット むし歯の特徴・原因・進行

虫歯ができるには、

①細菌がいて、②糖質があることで、酸を作り出します。

その酸が、歯を溶かしてしまいます。

③唾液は、酸を中性にしたり、溶けかけた歯を修復する役割を持っているので、いわば、虫歯予防に大事な働きを持っています。

通常、唾液はややアルカリ性だそうです。

虫歯の仲間と敵を一覧表にしてみました。

できるだけ、虫歯の仲間を増やさず、虫歯の敵を増やすことで、お口の健康を保つことが出来るということになります。

虫歯に関係する要素早見表
虫歯の仲間 虫歯の敵
①細菌 ③唾液=ややアルカリ性
②糖質

ですが、妊娠中は、健康なお口環境を保てない条件がそろってしまっているんです。

妊娠中は、つわりで十分な歯みがきが出来ない!

歯垢の正体

画像引用:e-ヘルスネット 歯周病の予防と治療

十分に歯磨きができないと、歯にプラーク=歯垢が溜まります。

プラーク(歯垢)というのは、ばい菌の集合体で、周りに糖のテントを張っているそうです。

つまり、歯みがきができないと、細菌も糖もたっぷり!

虫歯の仲間がたくさんいる状況になってしまいます。

管理人は、つわりは軽い方なのですが、歯みがきの際は、必ず、おえっとえずいてしまうので、十分に歯みがきが出来ていたか?というと、怪しいところです‥。

妊娠中は食事回数や間食が増加して、お口の中が酸性になる

食事や間食をとると、ミュータンス菌は食べ物に含まれる糖質を分解し酸を作ります。すると、プラークは酸性に傾きます。

歯のエナメル質はpH5.5(臨界pH※)以下になると成分が溶け出し、むし歯になりやすい状態になります。

しかし、唾液の働きによって30~60分かけて元の状態に戻りますが、食事や間食をとるたびに歯の表面は酸にさらされます。

※臨界pH:歯の成分が溶け出すpHです。歯は身体の中で最も硬い組織ですが、酸に弱い性質をもっています。pHが5.5より下がると歯の表面からカルシウムやリンなどのミネラルが溶け始めます。

引用:ライオン歯科衛生研究所 子どものむし歯

食事をすると、お口の中は、虫歯ができやすい酸性に傾きます。

つまり、歯が溶けやすい環境になってしまいます。

妊娠すると、

つわりでこまめ食べになってしまったり、胃が圧迫されることで食事回数を増やしたりしますよね。

そうすると、食事の度にお口の中は、虫歯にとって最適な環境になっています。

妊娠中は唾液が減って、唾液も酸性に傾きやすい

妊娠すると、唾液の分泌量が減り、粘り気も強くなると言われています。

また、唾液自体も酸性に傾く妊婦さんもいるのだそうです。

もう一度、虫歯に関係する3つの要因を振り返ってみます。

虫歯に関係する要素早見表
虫歯の仲間 虫歯の敵
①細菌 ③唾液=ややアルカリ性
②糖質

虫歯の敵を増やしたいのに、唾液が減ってしまうこと、しかもややアルカリ性であるはずの唾液が酸性になってしまうこと。

これらは、虫歯にとって最適な環境と言えますね‥。

妊娠中の女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の影響

女性

妊娠することで増加するエストロゲンという女性ホルモンは、歯周病の原因となる細菌の増殖を促してしまうそうです。

また、プロゲステロンという女性ホルモンは、炎症の元となるプロスタグランジンを刺激します。

これらの女性ホルモンの働きは、お腹で赤ちゃんを育てるのに必要なものなのですが、お口の中だけでみると、炎症や歯周病を促進させてしまうという良くない働きをしてしまうということになります。

妊娠中のお口環境が悪化する要因まとめ

・つわりで十分な歯磨きが出来ない。

・つわりや胃の圧迫で、食事回数や間食が増加して、お口の中が酸性になりやすい。

・唾液の分泌量が減りやすい。唾液も酸性に傾く人もいる。

・妊娠中の女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の影響で炎症や歯周病が起きやすい。

妊娠中の歯周病や虫歯を予防するために。何よりも「歯磨き」!

歯磨き

歯周病や虫歯を予防するためには、まずは「歯磨き」が重要です。

歯周病や虫歯のもととなる歯垢(プラーク)を取り除けるからです。

正しい歯みがきの方法を載せておきます。

歯周病・虫歯を予防する正しい歯みがき
①歯ブラシの持ち方 鉛筆持ちで、小刻みに動かす。
②歯ブラシの当て方 歯の軸に対し、90°か45°に当てる。
③ブラッシングの順番 歯を磨く順番を決めて磨く。
例)下の左奥歯の前側→後ろ側など

歯間ブラシやデンタルフロスを使用するのも良いそうです💡

でも、妊娠期には、つわりで十分に歯みがきが出来ないこともあります。

管理人は、つわりは軽い方なのですが、歯みがきの際は、必ず、おえっとえずいてしまいます‥。

どうしても歯みがきが出来ない時や、えずきを少なくする工夫を試してみて下さい。

妊娠期に試したい歯みがきの工夫
①1日のうちで、つわりが軽い時間帯に磨く
ぶくぶくうがいを十分に行う
②刺激の強い歯磨き粉を使わない
③小さなヘッドの歯ブラシを使う

長くなってしまいましたが、お読み頂きありがとうございます!

妊娠中の口腔ケアは重要なので、出来ることだけでも実践してみてくださいね!

参考

e-ヘルスネット 歯・口腔の健康

歯・口腔の健康は、口から食べる喜び、話す楽しみを保ち、身体的な健康だけでなく、精神的、社会的な健康にも大きくかかわります。自身の歯・口腔の状況を的確に把握できるようにしておきましょう。

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クラブサンスター。妊娠期のお口の特徴妊娠期には、「つわりによる口腔清掃の不良」、「食べ物の好みの変化や間食の増加」、「...

NPO法人 日本臨床歯周病学会 リーフレット

日本臨床歯周病学会、リーフレットダウンロード。

佐藤秀一. (2013). 歯周病・虫歯 (う蝕症)(妊婦の悩みに応えられる助産師になろう ビジュアルで学ぶマイナートラブル解決法). ペリネイタルケア, 32(12), 1160-1162.

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